orario

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ポタリングで超高級住宅街にて休憩中、
宅地販売の営業マンが出現。この場所は売りに出されている
場所らしく、冊子を片手にプレゼンが始まり、かるく勧められる。
抜群に見晴らしがよく、
周りが周りなので○億○万という相当の価格帯だった。
買えるわけはないが、すでに2つ契約済である事実に興味を抱く。
今、彼のひまつぶしは私のひまつぶしでもある。
言うまでもなくすごくヒマそうに見えた。そりゃそうだ、高すぎるし、
パッと見はちょっとした公園と間違う。
いっそフットサル場にでもするのが、
個人的には理想なのだが。


その後、なかなかハードな傾斜の勾配を発見したので、
本能的にズンズン登る。
まだまだ高級な匂いのプンプンする所で、
愛犬と散歩を嗜むゴージャスなおばちゃんに励まされ、
全身から小悪党っぽい気を放つ陳腐なボンボン集団に
冷ややかな眼で見られつつ坂を登りきる。
天気もいいのに、なんてひとけのない町だ、
その2組の人と、家の補修で主と相談していた大工しかいない。
家の中から音も、晩飯の準備の香りも全然してこない。


そして約1時間後にバスの停留所で一息つく。
時刻表をみて驚く。
画像からは確認しにくいけれども、
バスが午前の6時と7時にしか来ないのだ。
出先からどのように帰宅するのだろうか。
どうも帰りのバスは不要らしい。


全体として、自然に囲まれながら自転車で走るには、
それなりに良質の道だった。
ただ自分の住んでるところとは、
とても異質なまちなんだと実感した。