2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
高画質な画像をすぐプリントアウトできる時代において、 地道な作業を経て完成する版画の存在にやられている。 高校で美術の時間でいろいろと製作した経験が影響しているのかもしれない。 単色刷りや多色刷り版画、銅版画もやった。 当時一生懸命燃えたのは…
会員制ということで、 いつもは入れない敷地や建物に足を踏み入れる。 喧騒から静寂へ。 中はこんな造りになっているのか、 こういう庭はいいよね、すみたいねと、 好き勝手に好奇心に動かされ、 実際に触れたり歩いたりしながら得られる感触が気持ちいい。 …
読書の秋たけなわ。根気がなく途中でだれるので、長編よりも短篇が好みのようだ。 優れた短篇の持つ切れ味と、日本文学の流れも一緒に楽しませていただいた。 中でも、鴎外『身上話』おっさん視点全開、芥川『蜜柑』の色彩感ある展開が印象的であり、 島木健…
無人の境内で一休みしていた男は、 なぜかおみくじを引きたくなった。お参りもすませ、 ガラガラと何も考えずに振って出たのは第十一番。 大吉を当てた。たかがおみくじとはいいながら、 まんざらわるい気はしない。 ところが中身を読んでみるとどうだ。 冗…
絶対だまされないとか、被害者のしたことへの疑問とかではなく、 世間をにぎわせている詐欺事件については、 よく分からないのが本音だ。 ただ一点、きっとそうだと言えることがある。 お笑いのスキルの一つであるノリツッコミができるおばちゃんは、 被害に…
ちょっと復調してきたので美術鑑賞に行く。 最初は初めて生で兜をみて興奮したりしてよかったけれども、 この上なく眠気を催す風邪薬の影響で、 次第に何度となく意識が飛び、 そのたびに危うく頭からガラスケースに倒れこみそうなる。 ぼんやりとしながら、…
人類の地図製作における厖大な知的好奇心に飲み込まれた。 地図製作の進化=人間の歴史をたどっていると、 まるで未知の土地へ冒険に出かけた気分を味わう。 古代バビロニアに始まりグレートウォールの向こう側へ、 心がふつふつ沸騰し続ける一冊だった。 『…
山チャリのコースを下見しにドライブへ連れて行ってもらった。 登坂する数台の自転車とすれ違い、ゴール地点となっているお寺に着いた。 友人が言うとおり、 安っぽい赤や金で塗られた派手な色調のバブリーな寺門で、 商業施設のような駐車場や周辺施設、お…