2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『トラフィック』(1971、フランス・イタリア)

ジャック・タチの作品は鑑賞後、 言葉にできない彼独特の雰囲気に包み込まれ、 心のほこりや垢がきれいに掃除され、 いい感じの平静さがいつも待っている。 こういう人を、いまこそ必要なんじゃないだろうか。 おれの永遠のヒーローのひとり。 それにしても…

hanno detto benissimo

今日もいい自転車日和だった。林から漏れる夕暮れがまぶしい。 閑静な住宅街を縫うように、ひとり家路についていた。 連続する坂を登りきろうと顔を上げると、 そこに辺りの住人と思われる男性が、 2匹の犬を従えてこちらを向いて立っていた。 毛の長い、で…

第4日目

マスク人口は8割近くいる。 美術館に行くと各室にスタッフの方がいて、やはりマスクをしていた。 マスクをしていない私が、 スタッフの横にある展示をみようと寄っていくと、 ゆったりと不快に感じさせない程度に立ち上がって、 少し離れた場所をふわりと巡…

mangio una mora

頂いた盆栽の桑の実が熟れてきた。 水っぽくてさらっと優しい味がした。 盆栽のぼの字も知らないけれども、 どう育てていけばいいのか。 店のおばちゃんの説明を思い出そうと、 しばらく黙考。 腰が痛い。いつもより長引いている。

「世界ノンフィクション・ヴェリタ24 第9巻」筑摩書房

『森の猟人ピグミー』『極北の放浪者』『カラハリの失われた世界』収録。 どの作品も何てパワフルなんだ。パワフル過ぎて説明とか感想など、 あまり意味のないように思えてくる。このシリーズは強力無比だと言える。 零下50℃の下でエスキモー(現イヌイット…

第2日目

親曰く、患者が見てもらった診療所は、 通院する病院だったというのは、 医師のインタビューで気付いたらしい。 この間、薬を持って帰って来てたと思うが・・・。 マスクを着けた人は昨日より増えている。 天気が良くないこともあって、住宅街の人通りは非常…

ferrovia di risciò

喫茶店に置いてあった雑誌を読んで、 豆相人車鐵道というのを知った。 5,6ページの記事であったが、 人のやらないことに価値を見出す雨宮社長をはじめ、 車体を押し進める車丁の意気込みや熱さが伝わってきた。 世の中がちょっとでも楽しくなるのは、 こ…

第1日目

今晩マスクを着けた人を数人見かけたくらいで、 周囲で特に目立った変化はない。 食肉販売店で臨時休業が多かったのは偶然だろうか。 知人と一致する意見は、 学生はうらやましいことと、 とにかくマスコミは騒ぎすぎだということだ。 予防してもなるときは…

sindrome agrumaria

かごに盛られたオレンジがあまりに美味しそうに見え、 その中からマンダリンとサマーオレンジを持ち帰った。 どちらも口にした覚えがないので、どんな味か楽しみだ。 それにしても近頃、柑橘類が以前より好んで食べるようになった。 ただの水にレモンをきゅ…

やっぱプリン

これからの季節、粉ものよりも冷やしたスイートがいい。 安くて簡単で、卵と黒砂糖の一体感が何とも言えない、 2度目の登場で、黒砂糖のプリンは完全にレパートリーに入ったねこの度。 黒砂糖のプリン カラメル・・・砂糖100g、水50cc プリン生地・・・黒砂糖100g…

budino allo zucchero nero

とある店で、ついにグリーンのギンガムシャツを見つけた。 内心テンションは急に上がり体現したい。 しかしここは周囲の目を考えて、つとめて平静を装う。 手にとってながめるうちに、 どうも心に描いていたものとはちょっと違うと思ってきた。 薄い色調じゃ…

笠さんになりたくなった

『東京物語』をみながら、笠智衆氏の台詞は、 「やあ」「いやー」と始まることが多く、 またその言い方に溢れる人柄や包容力をみていた。 とにかくこれだと思った。

il colazione di primavera

実際、葉ものを育ててみると、 虫食いの跡のないレタスやほうれん草などが店先に並ぶことが、 奇跡のようである。ちょっと辛みのあるマスタードも、 ナメクジの格好の食事だった。 気分転換に朝食にパン。 トースト・チーズ・ロースハム・マスタードの葉を、 重…