先日の大相撲中継

そのテツマンで朝帰りの日曜、眠気に耐えながら
再び家を出る前に、何気なく新聞のテレビ欄のそこに目が留まった。
大相撲のゲストにデーモン小暮閣下の文字にだ。
すぐさま録画の予約をして、さきほどようやく見ることができた。
先場所あたりから相撲観戦の面白さに気付きつつあったが、
この中日八日目の放送は最高だった。
力士に敬意を払いながら大相撲に造詣の深さを正しい言葉遣いで披露し、
取り組みになると「時間ですね」などと
一旦話を制止して立ち合いに注視する閣下。
明らかにテンションは高く上手に話を盛り上げ、
ゲストを呼ぶときに「えぇ、閣下は〜」と声かける実況アナウンサー。
2人に合わせて過不足のない言葉で丁寧に解説するいかにも優しそうな親方。
幼い頃、祖父の見る大相撲を
テレビで一緒にみていた潜在的相撲ファンの一人として、
小ネタや近年の角界に対する意見など、
新聞部やラジオで鍛えられた閣下が
上手くまとめて全部代弁してくれた感がある。
見終わったあと、これはもう大相撲という枠を超えて、
スポーツ番組の理想形としていいのではないだろうかと思った。
というのも番組の作りこみ方において、
バレーボール中継やトヨタカップとは
比べものにならないほど熱いものを感じたからだ。特にゲストの質。
なんでもBS2での放送も充実していたそうで、
革新の一部始終を見れずに残念ではある。
とにかく、また出演していただきたい。
そしてNHKのスタッフや関係者、ありがとう。
今まで閣下の出演をいろいろな事情で
当時の理事長は拒否していたそうだけれども、
もうそんなことは無しにして、どんどん魅力があり
多くの人々に支持される相撲界を創作していただきたいと願う。