la membranza

フルスイング

前の座席にいる初老の婦人が旦那に穏やかに、
しかし熱く語りかけていた。
訃報のニュースを耳にしたのだろうか、
西鉄優勝パレードを見に行った話だった。
聞いているこちらがじーんとするくらい、
笑顔で当時のことを思い出深げに説明している。
眼をつぶったままでうなづく亭主と、
そのときの感動と興奮をゆっくりとした口調で伝えるおばさんからは、
仲良さそうな夫婦の印象を通して、
ファンの原点のようなものを見たような気がした。
何十年経っても愛され続けるチームって本当に素晴らしい。
どんなに魅力溢れるチームだったのだろうか。


久しぶりのバッティングセンター。
いつになく気持ちの入ったスイングだった気がする。
解説をされていたときの稲尾さんしか知らないけれど、
今日は胸に何か熱いものがある。
友人がホームランにぶち当ててくれたおかげで、
何回かおまけでプレイできたのもうれしかった。
ゴルフなスイングを直して再戦だ。