あまりに眠れなさすぎて、
眠気の壁を突破したような感覚に襲われる。
レコード店へ行き、一緒に居た友人に、
最近耳にしたエチオピアのファンク音楽のカッコ良さを言い表そうとした。
多少興味があるようで、より具体的な説明を求められ、
小さいときに学校でみんな真似したアフリカのどこかの少数民族の、
何語かわからないが歌って踊るコマーシャルを今っぽくしたものなどと、
適当に思ったままに伝えたところ、意外にもすんなり理解してくれて、
おまけにその真似まで披露してくれた。
その瞬間、驚きと、
さすがといった感銘のようなものがわっと心に生まれた。
わかる人にはわかるということはなんて清々しいのだろう。
