matsutake

まったけ

松茸売り場の前でしばらくその芳香を楽しむ。
野菜コーナーの目玉として陳列されており、
果たして衝動買いするお客さんはいるのだろうか、
問題の某国からの輸入を不愉快に思う人はいるのだろうか、
などとその間考察していた。
体験的には松茸の育つ山は私有地が多いようで、
たまに田舎の山の奥地に分け入っていくと、
「勝手に取るな」という意味の看板を目にする。
ひとつずつパックに詰めずに、
森のなかで生えてるマツタケを発見し、
ただ単に眺めていたい気持ちになった。
個人的には、今やマツタケは食物というより鑑賞物だ。