avec un bambino

ざる(大)

数年ぶりに以前お世話になった方と会う。
旅先でお会いして以来、度々再会している。
今回は一時帰国中で、
関西での用事の合間にお会いすることになる。
元気でニコニコとよく笑う赤ちゃんと一緒に
私の大好きなうどん屋へお連れする。
大変に若い女性好きの赤ちゃんで、
隣席のお姉さんをまじまじと見つめては、
ラブリーで反則技的なスマイルから
熱い視線を送り可愛がられていた。
一方お兄さんやおっちゃんにはほぼ無反応なのが正直すぎる。
食事の最後におねむでご機嫌ななめになったが、
店のおばちゃんたちに抱っこされ、
お客の運転手のおじさんに相手をされ、
その間に何とか完食できた。
これだけ人見知りをしない赤ちゃんはきっと大物になるはずだ。
うどんも毎度のことながらうますぎる。
そのときの店内の雰囲気は温もりに満ちたホームドラマさながら、
実に絵になる景色に感じられた。
こんなほっこりした気分になれる店はめったにない気がする。
自然と輪ができるとはこのことだろう。最高だ。


そのあと、しばらくいろんな話をしながら、
幼い子供づれに優しくない大阪の歩道で
ベビーカーを押してみた。
視野がガラッと変わった。子供を守る本能が働いているらしい。
これだけでもパパやママになることが大変な気がする。
このたびも非常に楽しく話をすることが出来た。
やはり家庭を持たれても、
ちょっと冒険な感じの旅行に出かけたいそうだ。
親子でちょっと秘境に旅行される日も、
そう遠くはなさそうに思える。
旅への思いは人それぞれで、
思いの種類が同じだと、また会ったり飲んだりするように思う。
話をしていると、こちらもどこかに
バスンと出発したくなってしかたがない・・・。
次はこちらが海外に訪れることが出来ればいいと思う。