メトロポリス(1927年,ドイツ)

誰からかすごい映画と聞いただけで、
何の予備知識もなくみはじめた。
画面に終始釘付けだった。
一見安っぽくみえるが全然そうでなく、
むしろ何の障害もなく心に溶け込む未来の建造物やロボットのデザイン、
来るべき将来に起こるであろう、いや起きている先見的なストーリー、
確実に脳裏に刻まれていくような説得力のあるコマ割り、
この作品が挑戦したことはサイレントの枠をぶち破っている。
本当に時代を超えた感じのする映画で、
監督フリッツ・ラングをはじめ、
何かいろいろ覚えておかねばならない名作だった。
まだ見つかっていない4分の1のフィルムの発見を切に願う。