scelta di rosa

ベルルドなんとか

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よろしくお願いします。



 母の日の贈り物ということで、友人が花を選んでいる。
バラが気に入ったらしく、どれがいいかとしきりに聞いてくるので、
ルルドなんとかという名の、くすんだ色をしたバラを推した。
色あいといい、渋めな咲きっぷりに気を引かれていたからだ。
けれどもまだ悩んだそぶりで物色し、もう一度ベルルドをプッシュしたものの、
友人は結局大輪の、真紅のバラを片手にレジへ向かっていた。
よくあることではある。
ただその選択だけはないと思っただけに、わかってないなと内心では思いつつ、
口では適当に賞賛の言葉を並べている自分に対し、
多少心がぐにゃっとした。