いいとこです

 よく走る道の奥まったところに、
木造の静かなお茶屋さんがあって、
そこで店主と世間話をして帰り道に着くことが多い。
何も考えずに風に揺れる林の音や、
睡蓮を見るともなく見るのが、この上ないやすらぎである。
 そこからの帰るルートは意識しなくても大抵同じ道になり、
その度ごとに「・・・今日ももパナキやってしもたな」と、
気まずくなったり小恥ずかしくなる。