「永遠のハバナ」(キューバ=スペイン,2003)

 原題"Suite Habana" 。
 ハバナに住む12人の一日を淡々と写した作品。
セリフやナレーションはなく、
あるのは車のクラクションや雨の降る音、生活音、
時折音楽が流れるくらいで、
スクリーンにはキューバの現実の姿が映し出されるだけだ。
にもかかわらず、この映画からは、
登場する一般人の、
「大切にしていること」が痛いぐらいに伝わってくる。
 エンドロールが流れたとき、
彼らの人生を感じた私の、目頭の熱さは限界に達していた。