porto in inverno

MORICI2006-12-06

冬の波止場。思ったよりも温かく、
コンクリートで固められた岸壁からでも、
海を眺めているひとときは、
気持ちが安らいでいく気がする。
海のある街に住んでいたい、と友人が言うけれども、
確かにそうかもしれない。
海、と聞くと、
紺碧のビーチや在りのままの砂浜を心に思い描く。
真っ先に想像したのが、
工業の建ち並ぶ海岸や造成された入り江でなかったことに、
少し安堵する自分がいた。
都会のオアシスとは、生活上欠かせないものなのは分かっている。
だけど、まず第一に自然のもたらす安定感があればこそなのだろう。
身近にほっとする場所をさりげなく探しながら、
時間が、雪崩の如く過ぎていく今月を乗り切ろう。