「佐野ROCK!」&ブルースな刹那

以前友人と『MusiG』の1コーナー「佐野ROCK!」を見た。
内容は番組を見れば分かるけれども、
ロックかそうでないかを判定するときの間合いが
気持ちよく、佐野元春氏と山口智充さんのやりとりも、
テンポが良くて、時間の割に内容が濃く感じられる。
そのとき、これと同じような感覚で、
日常の割れ目から眼に飛び込んでくる光景に対して、
・・・ブルースだなと感じる瞬間をキャッチすることがあると思った。
ブルースの強さ加減はまちまちではある。
例えば、よく晴れた昼下がり、広い芝生の公園で、
親子3人が楽しそうに過ごしていた。
小学校に入りたてほどの男の子とその父親が
サッカーのパス交換をしていた。
子供はピタリと父の足元に蹴ることが出来るのだが、
パパは悲しいほど下手で、あさっての方向へ思いっきりボールが飛ぶ。
ダッシュ、行ってこい、とテンション高く声を張り上げ、
それを息子がもくもくと真剣に追っかける、文句の一つも言わずに。
ほとんどその繰り返し。
母親はじっとしたまま穏やかな表情で見守り続けていた。
そこからふと、ブルースな空気を感じ取れたような気がした。


前述の信号待ちのこともブルースなんだろう。
ともかく自分なりに、もっとブルースを感じて、
果たしてブルースとは何なのか調べていきたいと思う。