『兵隊やくざ』1965年、大映

軍隊を背景に、
当時の思想や一歩進んだ価値観を上手く織り込み、
シンプルかつ痛快に作りこんだ映画。
スカッとするだけではない、
作品の節々に洗練された何かを得る。
あのラストシーンを見終えたあとの
ふっくらとした余韻は、
どことなくヨーロッパ的な空気を感じられた。
洗練された何かとは恐らくそれのことだと思う。
勝新太郎さんと田村高廣さんのコンビはあまりにも究極で、
一辺に好きになった。
繰り返しになるが、あのラストシーンのポスターがあれば、
間違いなく部屋に貼る。