絶妙な散策

不慣れな土地でカレーの匂いにつられて、
その黄色い香りを放出させている店を発見する。
これは自分とカレー屋さんとの極上の出会いかただと思う。
たとえ世界が踏み荒らされ知り尽くされても、
この瞬間だけは探検であり、新鮮に違いない。
チキンとダルの具で腹を満たし、連休でにぎわう観光地を尻目に、
日常の静寂に包まれる住宅地と観光エリアのちょうど境界を、
てくてく歩くこと、いとをかし。
自分の技量では説明しようがないのが残念ではある。
心地よくなる道をまたひとつできた。
観光こそ我流、そうありたい気がする。