『へうげもの(1)』

『信長』『黒田・三十六計』など戦国物の王道も言うまでもなく素晴らしい一方で、
同じ時代設定でのこういう別な着眼にハッとした。
このあいだ茶入の展覧会に行き、
名物を目にして感に入ったばかりでもあり、
自分にとってたいへんタイムリーな漫画だと思う。
作中の人物の熱さ・クールな気持ちや
価値観の違いの葛藤などの描写もしっかりして、
読むというより読ませられる。よく薦められることに納得できる。
そういや先日の最新の自転車に乗ってるときや
美味いカレー・某店の広東料理なんかを食ってるとき、
ものすごくカッコいい音を耳にした瞬間なんかは、
この俗な主人公と同じ驚きの表情を絶対していると思えてならない。