ソング・アゲンスト・コールド

数日前から気付いたことがある。
それは気分のいい時の鼻歌とは別に、
例えば最近のような冷える日に服を脱ぐとき、
寒さを紛らわすために思わず歌を口ずさんでしまう、ということにだ。
もちろん意味としては寒気から気をそらすためなので、
気合を入れる掛け声のような「ヤッッ」とか「ダィッ」という感じの、
勢いを重視した歌が無意識に選ばれていると思っていた。
ところがそういうときに発する歌は意外にも全部ボブ・マーリーだった。
ワンフレーズを、寒中水泳を強いられたガキの如きテンションで声に出す。
"Could you be loved?""I shot the sheriff""exodus"。
レゲエだけに、暑さで対抗しようという潜在意識の表れであろうか、
大体この3つが冬の脱衣のBGMである。