パリ空港の人々(1993,フランス)

パスポート不所持による不法入国という社会問題を取り込みながら、
さらっとした仕上がりで、テンポもいいと思った。
旅行のときのちょっとしたトラブルが、
いまは一つの話になっているというような気持ちを思わず覚えた。
食糧調達時のちょっとした笑いあり、
テーブルの上のものでパリの街並みを説明したり実際外に出る場面などはきゅんとした。
前の『ダウン・バイ・ロー』といい、
こういうさらっとしながら人間くさい映画が文句なく好きだ。
余談だけどエンディングの歌がしぶすぎて、
カーテンコールでタイトルを確認してメモ書きしたというのに、
我がニャン衆の餌食となり、ボロボロにされてしまいがっかりだ。