Tenpura-soba

うっかり完食後撮影

寝しなに突如あつあつの天ぷらそばが食べたくなり、
覚めてもそのままぼーっとした朝を迎えた。
顔を洗いながらまたもや昨夜の天ぷらそばが蒸し返してきて、
やはりここはと、遅めの昼飯に蕎麦屋の暖簾をくぐった。
「天ぷらそばを」「天そでーす」「はい、天そば一丁!」
心なしかいつもより威勢のいい大将の注文を通す声が聞こえた。
しばらく待つこと、湯気のふわぁと立つ天ぷらそばとの対面を終え、
むさぼるように一気にすすった。調子に乗って舌を火傷した。
えび天ところもとだしの組み合わせにぐぐっと満たされる。


うまいのは分かっていた。でも食べてみるとやっぱりうまかった。
もっと、もっとうまくてもよかったかもしれない。
たまたま思い描いてしまった一品が天ぷらそばだっただけで、
実のところカレーやカツサンドでよかったかもしれない。
いずれにせよ充実という気持ちよさがあった。


蒸し暑くても何のその、一夜越しの思いを遂げた昼下がり。