2008-09-15 独立愚連隊(1959,東宝) cinema 岡本喜八監督の生み出す作品のテンポやリズムが合うのだと思う。 「斬る」や「大誘拐」とか、劇と現実の間の大事なところを、 独特の臨場感をもって説得されるような気になる。 佐藤允と中谷一郎の、分かっているが核心に触れないやり取りも印象深い。 大陸的な鶴田浩二率いる集団の存在もたいへんきいている。 屋根からサイコロがぽろっと落ちて戦闘が始まってしまうシーンに、 作品をみて、それまで蓄えられてきた反戦の気持ちが、 一定の基準に達したと感じた。 敬老の日であり、祖父の戦争に対する気持ちを思い出し、 気がつくと、時間がすっと過ぎていた。