本の読み方が変わった

人の数だけそのスタイルがあって、
読書や映画鑑賞等にエネルギーをそれなりに消費するタイプとしては、
読書量の増加はすなわち気持ちの充実や好調を意味する。
つまらない作品は途中で投げ出すタイプでもあるけれど、
幸運なことに最近の引きは当たりばかりで黙々と読みふけってしまう。
そして、一気に読破しようとせず、ネタを小出しにするように、
ある程度で読むのを区切り楽しみに取っておく技をようやく覚えるに至った。
このような享楽の消費計画性からは、大人びた読み方というかたしなみというか、
山超え谷超えそれだけ老いたんだという、年の功をうかがえないこともない。
とにかく能動的な娯楽こそ歓迎すべきだ。
だから今日も本を手に取りしおりをとる。