2009-06-23 クライスト「ミヒャエル・コールハースの運命」 libro 副題・或る古記録より。吉田次郎訳。 セッションで言うと、ベースがドライブして、 うねるラインでぐいぐい引っ張っていくような、 よくある中だるみが一切なかった。 プロレスで言うと、3対10の不規則なバトルロイヤルで、 最期はレフェリーが倒され収拾不能、よって無効試合のような展開で、 口をはさむ隙がなかった。 本の紹介文は当てにならないことがよくあるが、 「ドイツ短篇小説の最高傑作といわれる名作」はウソじゃなかった。 またひとり、自分の中のヒーローが増えた。