エタップ・ド・ツールへの憧れ

 ツール・ド・フランスの恒例行事のひとつであるエタップ・ド・ツール、
一般のサイクリストがレースと同じコースを走るというイベントは、
第20ステージモンテリマール〜モンバントゥーが今年の舞台だった。
 モンバントゥー、標高1912m。
見るからに草木の少ない渇いた土地、邪魔されることなく直立するテレビ塔
そして沿道や山肌を埋め応援を繰り返す大観衆。
英雄たちの夏物語』のなかで、
「おれだって、やればできる」のナレーションとともに、
2002年にビランクが優勝したステージとして心に刻まれている。
原付並みのスピードで坂道を上っていったランスも凄まじかった。
これがヒルクライムの面白さに入ったきっかけだった。

 足がつったりギブしたりする参加者も多かろうが、
チャリ冥利に尽きるコース設定で、
死ぬまでに一度は走りたいし、
いつかテレビでみた(おそらく世界ふしぎ発見で)
ドイツのグリンデンワルドを登る一般レースと並び、
エタップ・ド・ツールは出場したいと思う。
 ああ、いろんな参加者達と、
顔を合わせてニコニコしてる絵を妄想してしまう。
ビランクをはじめ、インデュライン、ジャジャ、チッポ、
そしてウルリッヒ(ゴリ)らスターも、
エタップに来てたらみんなうれしいだろうな。