よろずや平四郎活人剣

藤沢周平さんの書くものはリズムが良いせいか読みやすく、
スムーズに作家の世界へと運んでくれる。この作品は、
強引かもしれないが「ズッコケ三人組」と相通じる気がしてならない。
そんなに時代小説を読むことはない。でも、ちょっとどこかに
旅行へ行きたくなったときに読みたくなる。
神名平四郎とその兄の関係が、その他の人物の関係を引き立たせている
ので、全体を通して感情移入しっぱなし。