『大いなる眠り』

P.マーロウのシリーズ第1作をまだ読んでいなかった。
たまに鮮やかな色彩の服を着てみたいことがある。
似合っていないのに奇抜なデザインで
派手な配色のを着ている人を見かけるが、
この本のなかでそういうことはないらしい。
いかにもアメリカという感じのクーペに乗り豪邸に住んでいる、
原色のドレスやシャツを身に付ける登場人物のことを考えると
実際に着こなしてみたいと思う。
ビビッドな西海岸を舞台にタフで地味な探偵が一人、
という対照的な色調の設定が素敵だ。
もちろん日本語訳を楽しんでいるのだが、
原文も同様に無駄な会話が削ぎ落とされ、
当時のジャズっぽいアウトした匂いがいっぱいなのだろうか。
これを書いたレイモンド・チャンドラーとは
どのような人だったのかも気になる。


ちなみに、勝手にマーロウを
ステイシー・キーチ演じるマイク・ハマーと想像していたけれども、
やはり全然違うようだ。面目ない。