arte

メビウス展ど忘れ

気付いたり何かで知ったときには、 その展覧会の期間は過ぎていることがほとんどだ。 ジャン・ジローやってたのかよ! もうちょい前はバンドデシネや杉浦茂!今週そっちに行くのに。 スッとするためだけに記述するのはこれが最初で最期にしたい。

自然のつくる形

紅や黄色の落ち葉が押しやられ、 石段の隅へ寄せられる。 そこでみんな暖を取っている。 ただそれだけを、 しばらくじっと眺めることが、 貴重な時間となる気がした。

版画への興味

高画質な画像をすぐプリントアウトできる時代において、 地道な作業を経て完成する版画の存在にやられている。 高校で美術の時間でいろいろと製作した経験が影響しているのかもしれない。 単色刷りや多色刷り版画、銅版画もやった。 当時一生懸命燃えたのは…

赤塚不二夫氏逝去

ニュースをを知り、 うむを言わせず何かを持ったギャグマンガをもっと読みたい自分がいるのを知る。 パワー全開のギャグマンガが足りない。 『天才バカボン』の家庭はすごいなとか、イヤミとチビ太の絡みがいいなとか、 本官は撃ちすぎだろとか、赤塚ワール…

"78tours"

哀しげなワルツにシュールで流れるような展開。 キャラのイメージを固定せず、みる者に任せるのがとても気持ちいい。 疾走感あふれる作品"JEU"も気持ちいい。 Georges Schwizgebel氏の作品は鑑賞後が不思議な清涼感をくれる気がする。

いちアマチュアによる陶芸への道

かつて、ある窯元で作陶させていただいたことがある。 息子さんやお弟子さんがそばにおられるなか、 自分なりに真面目に作ったのだが、 高名でトラッドな先生には、 情けの褒め言葉がひとつもかけてもらえなかったことから察すると、 この実験的かつアバンギ…

仁清、江戸の名作

近頃は日本の江戸時代の美術に魅了されている。 特に日本画と陶磁器はこれから数多く接していこうと思っている。 美術展で優れた作品に接していくと、 評価とは別に、どことなく親近感を抱かせるものが何点か出てくる。 今回、それが野々村仁清だった。 桜花…

ナンシー関さんの作品

集中力を維持できず、やれることもない日が続いたので、 こういうときは画集を見ようと、 年賀状作りのヒントを得る意味も込めて、 ナンシー関さんの版画を布団の上でみる。 独特のタッチを持つ線をシンプルに組み合わせて、 モンゴロイド特有の凹凸のない顔…

「美術館の遠足10/10」へ

最後に行ってから何年経つのだろう。 以来毎年ちょうど都合のわるい日に開催され涙を飲んでいた。 しかし今年は、何が何でも行く。 現代美術にそれほど興味がなかった、 友人の誘いでこの展覧会に行くまでは。 実際参加してみて、特に『ghost』という作品に …

Christian Ludwig Attersee

文庫を数札と神様ジーコのトレーニング本をいただいて 古書店から帰ろうとしたそのとき、 ふと右手に見えた薄いが大判の美術書に目が行く。 極めて獰猛そうな歯を持ち、何かの物体をくわえ、 よだれが垂れている口をした見たこともない生物の絵。 同じような…

一蝶「蓑虫図」

年賀状の準備をと、 デザインの参考に日本画の図録を数冊手にする。 いつの日か全て手書きで届けたいと夢見つつも、 印刷の出来を考えて、絵のなかからヒントを探した。 そのなかで、英一蝶の「蓑虫図」は非常に好みだった。 木の枝に蓑虫がひとつぶら下がっ…

AU芸術国際ベネチアビエンナーレ選抜展

出遅れたが、最終日閉館1時間前にに入館できた。 アーティストの野心的な作品、庶民的感覚で言えば ちょっと変わったものがいっぱいあった。 一通り見終えたあと、 特に興味を引いた奥田エイメイ氏の「育黄」で じっくり作品を観察。 実物のような動きをす…

ちょっとしたことなんだけど

いつもの店にコーヒー豆を買いに行く。 店先に置かれた生豆の入った麻袋の デザインに目が行く。 独特の色使いのキリンがかわいい。 なんだろう、 ごく普通の麻袋も十分な雰囲気を持っているが、 豆を育てる人、集める人、運ぶ人、 そして売る人などなど、コ…